持病がある方の団信について

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本日ヘーベルハウスの担当営業さんと打ち合わせを行い、外観イメージを見せてもらって、テンションが上っているけーいちです。 

今回は住宅ローンを組む際に、ついて回ってくる「団体信用生命保険(団信)」について、特に持病のある方の対策を紹介いたします。

ちなみに、私はプロフィールページに書いてあるとおり、色々と問題ありそうな病気を持っています。中でも中々厳しいのが、「睡眠時無呼吸症候群」です。私は20年以上前に、睡眠時無呼吸症候群と診断されて以来、CPAPという人工呼吸器のようなものを付けて寝ていますが、当時医者の話では、私のレベルの睡眠時無呼吸症候群の人の場合、このCPAPを使わずに生活し続けると、99%の確率で10年以内に死亡するという研究結果がありますよ、というある種余命宣告に近い話をサラッと言われ、今でもその時の記憶が鮮明に残っています。

このように、生死に直結してそうな病気や、そこまででなくても十分リスクと見られやすい持病のある方は、なかなか生命保険に入れないと思います。

そのような方が、どうしたら住宅ローンを組むことができるのかなどの参考になればと思います。

ちなみに、私はこの記事で紹介する、ワイド団信に入ることができ、それで住宅ローンを契約することができました。

 

こんな人にオススメ
  • これから住宅ローンを組もうとしている方
  • 持病があり、住宅ローンを組んでマイホーム購入を検討している方
  • 住宅ローンを組む上で、将来に不安がある方

 

 

団体信用生命保険(団信)とは

住宅ローンは、住宅購入資金を金融機関から借入し住宅を購入するためのローン(借金)です。そのため、借入をした方が病気やけがで働けなくなった場合でも返済についてはそれまで通り返済を行い続ける必要があります。

また、万一完済していない状態で住宅ローンを契約した方(借り入れた方)が死亡した場合、他の借入と同様に、遺族に債務の返済義務が相続されます

残された方がその債務を負えず、返済できないとなる場合は、相続を放棄することになり、その時点で生活していた家を奪われることになります。

 

このようなリスクを負わないようにするために、多くの金融機関では、住宅ローンの借入条件として、団信の加入を必須としているところが一般的です。

団信は、金融機関を保険の受取人とし、被保険者を住宅ローンの契約者とした生命保険です。

そのため、一般的な団信の場合、住宅ローン契約者が死亡した場合や高度障害等により動けなくなった場合などに、保険金を受け取り、残債をゼロにしてもらうことができる保険となります。

 

一般団信では死亡時と高度障害によるものですが、例えばがんを診断された際には、その時点から場合によっては長期間治療を行うことになり、収入も減ってしまう可能性がありますが、一般団信の場合高度障害でなければ従来どおり返済を続ける必要があります。

このようなリスクにも対応したものとして、多くの金融機関では、がん保障付き団信や、三大疾病保障付き団信なども存在しています。

団信申込時の告知事項

一般団信の申込時の告知事項はとても簡単で、下記の3項目となります。

  • 最近3ヵ月以内に医師の治療(指示・指導を含みます)・投薬を受けたことがありますか
  • 過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上にわたり医師の治療(指示・指導を含みます)・投薬を受けたことがありますか

    【告知が必要な傷病】

    ・狭心症、心筋こうそく、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症、 不整脈、その他心臓病

    ・脳卒中(脳出血・脳こうそく・くも膜下出血)、脳動脈硬化症、その他脳の病気

    ・精神病、うつ病、神経症、てんかん、自律神経失調症、アルコール依存症、薬物依存症 、知的障害、認知症

    ・ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、 気管支拡張症

    ・胃かいよう、十二指腸かいよう、かいよう性大腸炎、すい臓炎 、クローン病

    ・肝炎、肝硬変、肝機能障害

    ・腎炎、ネフローゼ、腎不全

    ・緑内障、網膜の病気、角膜の病気

    ・ガン、肉腫、白血病、しゅよう、ポリープ

    ・糖尿病、リウマチ、こうげん病、貧血症、紫斑病

    ・子宮筋腫、 子宮内膜症、 乳腺症、 卵巣のう腫

  • 手・足の欠損または機能に障害がありますか。または、背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか。

上記の告知事項のうち、いずれか1つでも該当する場合、その内容や状況によっては、一般団信の引受が行ってもらえない可能性があります。

また、通常の生命保険などと同様に、借入金額が概ね5,000万円を超えてくる場合、告知書の提出と合わせて、直近の健康診断結果の提出や、指定医療機関の受診を必要とするケースもあります。

持病がある方向けのワイド団信

私の場合、上記の3項目のうち2項目に該当しており、睡眠時無呼吸症候群の治療で毎月継続して医師の診察を受けていることや、CPAPによる在宅治療を受けていることと、2年前に胆のうポリープの摘出手術を行っていた形となります。

このため、ARUHIでのフラット35の申込時にも一般団信の申込みを行いましたが、やはり加入出来ませんでした。

 

このような方のために、ワイド団信という引受条件緩和型の団信があります。

このワイド団信は、下記のような症例でも引受の可能性があるようです。

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(出典:イオン銀行ホームページ

 

私の病気は上記にいずれも含まれていました。

もちろん、あくまでも可能性があるということであり、病名が同じだからといって、引き受けられるわけではないようですので、注意が必要です。

 

また、ワイド団信でもなかなか引き受けがされにくい病気として、

・がん

・糖尿病(特に合併症が発症している場合)

・うつ病

・適応障害

などは難しいようです。

 

このワイド団信で入れれば、はれて住宅ローンを借りることができるようになります。

しかしながら、ワイド団信は当然一般団信よりも金利が高くなり、一般的に0.3%の上乗せとなります。

また、ワイド団信は金融機関や商品によって扱っているものが異なります。

そのため、上記の告知事項で該当がある方は、一般団信で引受されなかった場合、その金融機関でワイド団信の取り扱いがあるかを確認するとよいです。

一般的な生命保険と組み合わせる考え方

ここまでは持病のある方が、いかにして団信に入るかという点をお伝えしましたが、もう一つの考え方として、一般的な生命保険などを組み合わせてライフプランを検討するというのもあるかと思います。

フラット35の場合、金融機関自らが貸付を行う住宅ローンとは異なり、団信不加入でも貸付を行ってくれる住宅ローンとなります。

このため、私の場合はARUHIと信用金庫の本審査にはどちらも通っていたため、信用金庫でのワイド団信が加入できなかった場合、ARUHIで団信不加入で借入を行うという選択肢がありました。

 

しかしながら、団信不加入で借りた場合は、いつ自分が動けなくなったり、死亡したりするかは分からないことから、家族を路頭に迷うわせるリスクがあるため、団信に変わる手段を検討しておく必要があります。

 

オーソドックスな方法として、一般的な生命保険や給与保障型の生命保険のようなものに加入し万一に備える方法が挙げられます。

こちらも同様に生命保険のため、なかなか加入出来ない可能性もありますが、緩和型の生命保険などもあるため、万一のために加入しておくと良いと思います。

 

またフラット35の場合、団信加入時と団信不加入時で金利は団信不加入時のほうが安くなります。そのため、あえて団信不加入を選び、既に加入済みの生命保険でカバーするという方もいらっしゃいます。

専門家に相談を

団信について説明してきましたが、例えば完済時年齢が定年年齢よりも後の形で借りる場合、どのように住宅ローンを返済していくのかや、そもそも自分にとって無理のない住宅ローンの返済計画はどうするべきかなど、様々な不安や悩みがあるかと思います。

 

そのような悩みは是非専門家に相談しましょう。

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