けーいちです。 昨日から急に読者になっていただける方が増えて、めちゃくちゃテンションが上っています。読者の方を減らさないように、価値を届けられたらと思います。
今回は注文住宅で家を建てる際に、どうしても予算ギリギリかオーバー気味になってしまう計画において、コスト削減しやすいポイントなどを紹介いたします。
恐らくどのハウスメーカーでも共通に考えられそうな内容だと思いますが、私がヘーベルハウスで建てているため、ヘーベルハウスでの私の事例を元にお伝えします。
- 注文住宅で間取りプランを検討している段階の方
- ヘーベルハウスでマイホームを建てようとしている方
- 少しでもお得にマイホームを建てたいと考えている方
間取りプランの提案で確認するべきポイント
ハウスメーカーから間取りプランを提案された際、基本的にはそのプランで建てれば、あとは必要な家電や今使っている家具などを引っ越しと同時に持ってくることで、ほぼ不自由なく生活がおくれるだけの要素を盛り込んだ提案になっていると思います。
各社標準仕様が定められているため、大部分はその仕様に沿って提案が作られています。
しかしながら、購入後の満足度を高める意味でも、顧客ごとに重視してそうな点については、担当さんの判断で標準仕様ではなく、オプションが最初から組み込まれていたり、窓などが普通の掃き出し窓ではないデザイン性のあるものなどが入っていることがあります。
そこで、間取り提案をもらった際に下記の点を確認してみてください。
- 1つ1つの窓を確認し、その窓が必要か
- 窓の種類について、その種類である必要があるか
- 標準仕様ではないものが入っているか
- 造り付けではない収納などが入っているか
- 造作物が入っているか
上記の観点で、主に下記の項目を見てみましょう
窓
上記で記載したとおり、窓については1つ1つ要不要や種類について検討してみましょう。
窓の種類や大きさなどにもよりますが、窓1つで7万円前後掛かります。そして、基本的には防火や防犯などの観点から、ほとんどの窓には電動シャッターがセットで付いていることが多く、この電動シャッターも1箇所あたり7万前後掛かります。
つまり、窓1つ削れるだけで、15万円程度削減できることになります。
また、これは標準仕様の話にも関連しますが、住宅展示場を見に行った際に、フォールディングウィンドウをみて、夫婦揃って憧れの眼差しで見ていたのを担当さんには印象に残っていたのか、我が家のそらのまの部分には、最初の提案時からフォールディングウィンドウ前提で提案されていました。
このフォールディングウィンドウは、めちゃくちゃ高価で、40万円を超えてきます。
また、間取りプランを見ている時は、基本的に部屋の場所や大きさなどにばかり目が行きがちで、ほぼ線で表現されている窓には、そこに窓があることぐらいしか意識していないことも多いと思います。
私の場合、リビングの南側の窓が普通の腰高の引き違い窓をイメージしていたところが、モンドリアンウィンドウという、FIX窓と滑り出し窓のセットになったようなものになっており、これがまた30万円弱するものでした。
このように窓1つとっても大きな削減ポイントになります。
但し気をつけなければならないのは、採光です。
部屋から窓を減らすと、その部屋に必要な日差しの量が得られなくなり、場合によっては居室扱いにならなくなります。
このあたりについては、以前の記事を参考にしていただけたらと思います。
また、窓を1つ増やすよりも、1つの窓を大きいものに変えるほうが安く抑えられます。
採光などについては、ハウスメーカーの設計士さんがいずれにしても確認すると思うので問題ないと思いますが、過剰についている場合は減らし、残す窓の大きさを調整して必要な採光を得られるようにするとよいです。
造り付けではない収納
収納は注文住宅を建てる上で、大きなメリットとなる点だと思います。
特に造り付けのものについては、間取りプラン検討時にしっかり検討しておき、後悔ないようにしておきたいところです。
ですが、収納について意識しすぎて、空いているスペースにどんどん収納を設置していくと、収納ばかりになってしまいますし、1つあたり5万円前後はします。
場合によっては、造り付けではない収納であれば、引き渡し後に自分で購入し設置するほうが安いこともあります。
インテリアの打ち合わせなどの観点を考えると、できるだけ必要なものはハウスメーカー経由で入れるほうが良さそうですが、そういった部分にも影響しなさそうなものであれば、削減ポイントに繋がるかと思います。
造作物
注文住宅の場合、様々なところに、現場で大工さんが造作家具を入れてくれているケースがあります。
例えば、デスクカウンターなどが分かりやすい例になります。
デスクカウンターなどは、作られた部屋にピッタシに合わせて作られたデスクになるので、もちろん満足度が高いものになりそうですが、これも1つ3万円程度はします。
OAデスクなどを入れるとしたら、同じような大きさでも3万円以下で購入できますし、そもそも現状で使っているものがある場合はそのまま持っていくことも検討してみるとよいです。
標準仕様以外のもの
上記の窓のところでお伝えした例などのように、担当さんと打ち合わせで何気なく話していたことなどを、出来る限り満足度の高い間取りプランを提案しようと考えてくれていることも多いので、ノリでこんな感じが理想と伝えていたものが、しっかり提案に入っているとテンション挙がってその提案を採用したくなりますよね。
基本的には、注文住宅でマイホームを建てるわけで、様々なこだわりを持って検討するべきだと思いますが、そのこだわりポイントが標準仕様だとどうなってきて、いくらぐらい変わるのか、を把握だけしておくと良いと思います。
ヘーベルハウスの場合でも、例えば私は最初お風呂に肩湯が入れたくて、LIXILのスパージュしか知らなかったため、担当さんに風呂はこだわって、スパージュを入れたいという話をしていました。これについては見積提案をもらう前に、TOTOのシンラについている楽湯を入れることが標準仕様ではないものの、オプションで用意していることを聞いて、圧倒的にそちらのほうが安く入れられるということで、TOTOにしました。
他にも同様のケースは色々あるのではないかと思います。
標準仕様がある程度満足度の高いものになっている可能性もあるので、こだわり仕様の金額だけでなく、標準仕様の内容と金額も合わせて確認しておき、やはりこだわって入れるのか、標準仕様でも十分と思えるのかを検討してみるとよいです。
私の行った削減項目
基本的に上記で書いた項目について削減を行っていきました。
そもそも私はこの削減検討をやりだしたのは、予算内でどうしても、そらのまにデッキを入れたくなり、20万円程度掛かるということだったので、この20万円を捻出することをやりだしたのですが、検討を進めていくと、いくつも削減できる項目が出てきました。
実際に削減した項目は下記の点です
- そらのまのフォールディングウィンドウを掃き出し窓(但しすごく大きい窓)に変更
- LDKのモンドリアンウィンドウを引き違い窓に変更
- LDKの18高窓(180cmの高さのところにある窓)をなくした
- 親の寝室の窓の大きさを、少し小さい掃き出し窓に変更
- 子供部屋2部屋それぞれに2つずつあった窓を1つずつに変更
- シューズクロークの3辺に設置されていた収納ラックのうち、一番長いラックのみを残して2つをなくした
- 書斎に付けられる予定だったデスクカウンターをなくした
- そらのまに当初希望して付けてもらっていたハンギングフック2個のうち1個をなくした
上記を行って、総額1,028,400円の削減になりました。
100万円以上がちょっとした見直しの作業だけで削減できたので、めでたくそらのまにデッキを入れることが出来ました。
コスト削減を検討するタイミング
このコスト削減ですが、重要なことが1つあります。
それは必ず間取りプラン検討段階で検討することです。間取りプラン検討した後に設備・仕様やインテリアの打ち合わせを行っていきますが、原則として間取りプランを決めた段階で、それをもとに建築確認申請が行われます。
この建築確認申請に出す書類では、窓などの設計はもちろんのこと、収納などがどの様に入っているかなども含んだ間取りが出されるようです。
特に窓については、採光がしっかり考慮されているかなどの確認に欠かせないため、建築確認申請提出後の変更は出来ません。
そのため、必ず間取りプラン検討段階で、その後増えていくだろうことを見越して予算に余裕をもたせておくことが重要です。
検討しておくとお得になるかもしれないもの
コスト削減をしていきながら予算をやりくりする方法をご紹介しましたが、予算をやりくりするためのもう1つの方法として、補助金を申請し資金を増やすという方法があると思います。
これについて、誰でも使いやすい制度がZEH補助金です。
これについては、一定の要件を満たしていれば申請できます。
但し基本的に補助金のほうも予算が限られており、先着順で締め切られます。
このZEH補助金については、下記の過去の記事を参考にしてみてください。
最近のハウスメーカーであれば、多くがこのZEH基準に満たされた断熱性能を持っていることが多いため、ソーラーパネルの設置などで要件を満たしやすいです。
更にZEH+の要件については下記の通りです。
断熱と省エネによる省エネルギー率が25%以上で、太陽光発電による創エネルギー率が100%の住宅であり、更に下記3点のうち2点以上の項目をクリアしている住宅
・断熱性能のさらなる向上
・HEMSにより創エネルギー量と消費エネルギー量を把握し、給湯や冷暖房等をコントロールするシステムの導入
・電気自動車用充電設備の設置
場合によっては窓などの開口部が多くない場合は、窓を3重窓などに変更することで、帖エネルギー率25%以上が満たされる可能性もあり、UA値0.5以下になると上記の「断熱性能のさらなる向上」に該当します。(地域により要件は異なります)
HEMSについては恐らくソーラーパネルを入れた段階で必ずつけることになっていると思うので、満たされてきます。
更にEV車用の充電設備については、数万円程度で設置出来ますので、上記の3つのうち2つを満たすことは、比較的容易です。
これが満たされることにより、ZEHだと60万円の補助金が、ZEH+で105万円得られます。
私の場合はZEH+の基準にするためには3重窓ではやや足りないということだったので、断熱材のほうを分厚くすることで、要件を満たしてもらいました。
実際にはこの要件を満たすために約40万円程度掛かるとのことだったので、ZEHの状態と得られるトータルは変わらないのですが、無償で将来に渡って省エネで温かい家にアップグレード出来たと考えると、良かったと思っています。
みなさんも是非上手なコストの見極めを行い、満足度の高いマイホーム作りを行ってみましょう。