基礎工事(型枠検査)

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けーいちです。本日は型枠検査が行われるということで、仕事を午後半休取って立ち会ってきましたので、その様子をレポートいたします。

 

こんな人にオススメ
  • ヘーベルハウスの基礎工事について興味ある方
  • これからヘーベルハウスでマイホームを建てる予定の方
  • 我が家の建築状況に興味を持っていただける方

 

 

本日までの工事進捗

先週末の時点で配筋が進められていましたが、本日夕方16時頃に現場に到着してみると、このように立ち上がり筋の周りに型枠が取り付けられ、いよいよコンクリート打設という手前の段階まで進められていました。

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我が家はFREXの2階建てということで、重量鉄骨造なのですが、ヘーベルハウスの重量鉄骨特有の極太な柱部分のアンカーボルトが存在感際立っています。

ベース筋のところについて、私が現場についたときには、まだこのような状況だったので、もしかして掘り下げたところ全面がコンクリートで固まるの?って思ったんですが、ちゃんと検査と並行してベースの周囲に型枠をつけていってました。

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どこのハウスメーカーでも同じなのか分からないですが、型枠につけられた全てのボルト(多分数百本)について、緻密に高さが均一になるように測りながら調整していっていました。

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型枠検査

本日のメインタスクである型枠検査が16時半過ぎから行われました。

型枠検査とは、建物を支える上で最も重要と言える基礎について、設計通り配筋されているか、配置が正しいかなどなどを確認していくものです。

検査は、社内検査と呼ばれる旭化成ホームズの工事課の担当さん(工事監督)と旭化成住宅建設の担当さん(現場監督)の2名で行われていました。

それとは別に我が家の建築確認審査を行う機関である東日本住宅評価センターの評価員の方が来て検査をされていました。

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評価員の方は紙とスケールを持って全面的に見比べることをしていたようですが、旭化成さんは二方共タブレットを片手に検査されていました。

評価員の方の検査は、想像よりも早く15分〜20分ぐらいで検査が終わっていたのではないでしょうか?

 

評価員の方が早々帰られて、少ししたら何やら揉めています。(とはいえ、険悪なムードではないです)

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多分この場所に基礎工事の職人さんと3人で20分くらいは、話し込んでいた気がします。どうしちゃったんでしょうか。。。

しばらくして解決したようで、不安そうに見ていた私のところに監督さんが説明に来てくれました。

どうやら問題の箇所はシューズクロークになるところのようで、シューズクロークは上り框の下の部分(玄関のタイルの部分と同じ高さのところ)から入れるクロークになりますが、この部分と玄関ホールの部分は1段上がったところになるので、高さが異なります。そのため、その分基礎を切り込まなければいけない(高さが違っていないといけない)ようなのですが、そのための仕切りの位置が基礎図面と現況とでズレている可能性がありそう、ということだったようです。(下写真の赤枠の金具)

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実際に図面を見させてもらったのですが、この部分めちゃくちゃ複雑になっており、当然ミリ単位で設計されているため、図面から正しい位置を読み取ることに時間を要していたようです。

結局数センチ程度ズレていたようで仕切り金具の位置を修正していました。

正直このレベルなら実際に工事を進める過程で削るなりしていくものなのかと思っていたのですが、すごい細かくてびっくりしました。

 

その後も全ての接合部や柱の箇所などの状況など、細かいチェックがされていき、最後に四隅や制振装置が入る場所などの高さが正しいかのチェック、対角線をそれぞれメジャーで測り長さが一致しているか確認することによる歪みのチェック、四隅のアンカーボルトの中心に紐を合わせ、各辺のアンカーボルトが直線上に位置しているかの確認などが行われていました。

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この対角線の長さで歪みをチェックするのなんかは、なんと1ミリの違いしかなく、当然基準値を十分クリアしているということで、精巧に作られていることが確認できました。

 

結局社内検査は18時ちょうどまで行われていたので、賞味1時間半ほど掛かっていました。

私も仕事で様々な認証を取得するために、第三者機関の審査などを受けることなど経験してきてますが、比較の対象が異なるのでなんとも言えませんが、第三者機関の検査が20分で終わったのに対し、社内検査が1時間半というのには驚きましたね。

それだけヘーベルハウスは、品質管理に徹底しているんだということが感じられました。

実際に検査をしている際に、基礎工事の職人さんに話を聞いてみたら、やはり今回の基礎工事屋さんは、通常ヘーベルハウスを専門に請け負っている基礎工事屋さんらしいのですが、以前には別のハウスメーカーなども経験してきているらしく、旭化成の基礎は桁違いに難しいと仰っていました。どういう意味で難しいのか聞くと、他に比べて様々な基準が細かく設定されている上、鉄筋が段違いに太く重たいため、それらを設計通りに狂いなく配置して固定していくことはとても難しいそうです。

ともあれ、無事検査は終了し、予定通り明日からコンクリート打設に入るそうです。

 

素朴な疑問聞いてみた

いくつか素朴な疑問を聞いてみました

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Q. まずは、このベース筋の端にところどころ付いている歯車のようなものなんでしょう?
A. これはスペーサーと呼ばれるもので、建築基準法でベース筋の鉄筋からコンクリートの表面までの厚みを「かぶり厚」として決められており、型枠の板を設置していく際に、必ずこのかぶり厚を取るために、このようなスペーサーを入れておくことで確保していくためのもののようです。ちなみに、このスペーサーの形状や呼び名は各ハウスメーカーごとに異なるらしいのですが、旭化成ではこれを通称「ドーナッツ」と呼んでいるようです。

 

Q. 評価員の方が帰り際に、ボソッと「転圧もしっかりされていて良いですね!」って言って帰られたのですが、地業の際の転圧ってそんなに大事なんですか?

A. めちゃくちゃ大事です。この基礎の地盤部分は砕石が6cmほど詰められていて、これがしっかり転圧されていないと、その上に乗る基礎が凸凹してしまい高さを合わせてもところどころ高さが違ってしまったり、歪みが出てしまったりします。なので、一番地業は大事な工程です。

 

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Q. このくらいの狭いスペースなら、いちいち区切らず全体的にコンクリート敷き詰めちゃったほうが良さそうなのに、なぜ区切るんですか?

A. 1つはしっかり区切ることにより、力のかかり方をコントロールしやすいため。これが区切られていないと、下手に想定外のところに力が加わりやすくなることもあるそう。もう1つの理由としては、その分の材料費を削減するためという、こちらは分かりやすい話でした。

 

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Q. 以前の説明ではこの位置にあるマンホールの高さを基準に、基礎の高さを25cm立ち上げる話だったと思いますが、どうやってここを基準に測量するつもりですか?

A. 別の地点からこのマンホールの地点との高さの差を計測し、その地点から測量することで計算して測量するということ。

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確かになんかそういうシーンを前にも見たことある気がします。

 

Q.そういえば皆さん今日は3名別々に車で来られてそうですが、どこに駐車しているんですか?(実は我が家の一番近いコインパーキングは徒歩5分ぐらいのとこまで行かないとないのに、荷物を一旦現場に降ろして、駐車してくると言って駐車してから戻られるまでが数分しか経っていなかった)

A.この現場の近くに月極駐車場を3台分契約しているんです。この工事期間中は、様々な目的で業者の方や旭化成の方などが来ることになるので、工事期間中いつでも駐車に困らないように契約をしてあるんです。

 

なるほどー!多分こういう経費も諸経費として入っているんでしょうけど、家一軒建てるとなると、様々なことを考えないといけないんですね。

 

無事、型枠検査も終わり明日からコンクリート打設に入り、来週中頃まで養生期間、来週末には基礎の仕上げも概ね終わる頃ということで、来週末に再度状況を見に行こうと思います。