けーいちです。 前回の投稿から1ヶ月も間が空いてしまいました。二人目が産まれて1ヶ月があっという間に経った感じで、バタバタな1ヶ月でした。
この1ヶ月の中で、我が家の新居完成に向けて、様々な進展があったわけですが、まずは今回火災保険について検討したので、その内容について紹介したいと思います。
- 火災保険について検討されている方
- 水災や地震保険について検討されている方
- ヘーベルハウスで建てる予定の方
ヘーベルハウスの火災保険
ヘーベルハウスでマイホームを建てる場合、引渡し予定日の2ヶ月半前ぐらいに旭化成ホームズフィナンシャルという、旭化成ホームズの関連会社から火災保険についての提案資料が送られてきます。
その際に資料とともにいくつかのプランの提案をいただき、引渡し日の1ヶ月半前ぐらいまでに火災保険の加入について検討していきましょうという連絡をいただきました。
我が家の引き渡し予定日が来年1月20日なので、12月上旬には決めましょうということだったのですが、この提案資料をいただき担当の方からご連絡を頂いた日に、二人目が産まれ、怒涛の日々が過ぎていき、検討自体忘れているまま1ヶ月が過ぎ、先日再度担当の方よりご連絡をいただき、急遽検討を進めました。
旭化成ホームズフィナンシャルの提供する火災保険は、「かならず安心トータルアシスト住まいの保険」というものになりますが、実態としては引受会社が東京海上日動で、東京海上日動が提供する「トータルアシスト住まいの保険」になります。
しかしながら、この保険を旭化成ホームズフィナンシャルで契約することにより、万一のことが発生した場合、旭化成ホームズグループの窓口に連絡を行うことで、保険の手続きだけでなく、建物等の復旧・修理の対応など必要な手配を一元的に行ってもらえるというアフターケアが受けられます。
火災保険を使う時は、急を要する問題を抱えているケースも多いはずであり、様々なところに連絡をしたりするのはとても大変です。
このようなことを含めて、私は資料を頂く前から火災保険については相見積もりをせず、旭化成ホームズフィナンシャルで契約することを決めていたので、今回は提案を受けたプランの中で比較することにしていました。
ですが、念の為(というか、実際にどれぐらい変わるのか興味があった)比較サイトにて検討もしてみました。(この件は後述します)
補償内容
恐らく各社ほぼ同じ補償内容を持っているかと思いますが、ここでは旭化成ホームズフィナンシャルから提案された、東京海上日動の火災保険について、補償内容を紹介します。
- 火災リスク
- 火災、落雷、破裂・爆発による建物や家財の損害を補償
- 建物の例:家が燃えてしまった
- 家財の例:家財が燃えてしまった
- 風災リスク
- 風災、雹(ひょう)災、雪災による建物や家財の損害を補償
- 建物の例:台風で屋根が壊れた
- 家財の例:台風で窓ガラスが割れて、建物内の家財が壊れた
- 水災リスク
- 水災(床上浸水、地盤面より45cmを超える浸水、または損害割合が30%以上の場合)による建物や家財の損害を補償
- 建物の例:大雨で家が水浸しになった
- 家財の例:大雨で家財が水浸しになった
- 盗難、水濡れ・衝突等リスク
- 盗難、水濡れ、建物の外部からの物体の衝突、労働争議等に伴う破壊行為等による建物や家財の損害を補償
- 建物の例:あて逃げされた
- 家財の例:泥棒に入られた
- 破損等リスク
- 上記以外の偶発的な破損事故等による建物や家財の損害を補償
- 建物の例:うっかり窓ガラスを割ってしまった
- 家財の例:うっかりテレビを落としてしまった
- 地震リスク
- 地震による倒壊、火災、津波等により建物や家財の損害を補償
- 建物の例:地震により隣地が火災発生し建物が類焼した
- 家財の例:地震により家財が倒壊した
基本的に各社上記の各リスクについて補償内容に入れるか否かを選択し、契約内容を構成します。
また、上記では各リスクについて建物と家財について書いていますが、基本は建物に対する契約であり、家財までを補償内容に入れるかどうかは、選択が可能です。
最後の地震リスクという項目が、いわゆる地震保険になり、火災保険とは別立てで契約するものになります。
地震保険は必ず火災保険とセットでないと契約できません。
もしも、火災保険は不要で、地震保険のみ契約を行いたいという場合には、いくつかの保険会社で地震に対する災害保険(一般的に少額短期保険)を提供している場合があります。
地震保険については下記の記事で詳しく説明しておりますので、合わせてお読みください。
また、上記で取り上げたリスク以でも各種特約によって、補償の範囲を広げることが可能です。
各社提供されていることが多く、多くの場合セットで付ける特約の1つとして、個人賠償責任に対する特約があります。
火災保険の補償内容は、基本的に対象が建物や外構、家財といった、自分の敷地内における災害による損害を補償するものですが、個人賠償責任に対する特約は、敷地内か否かに関わらず、日常生活における偶発的な事故などについて賠償を行うための特約です。
例としては、買い物中に展示されている商品を壊してしまった、飼い犬が他人を噛んで怪我をさせてしまった、自転車で誤って通行人を怪我させてしまったなどの事故となります。これらは、保険契約者本人以外に、対象物件に居住している家族に対しても補償対象となりますので、入れておくと安心の特約の1つかと思います。
契約内容の検討
冒頭で書いたとおり、ヘーベルハウスでマイホームを建てることにした時から、火災保険は旭化成ホームズフィナンシャルで契約することをほぼ決めていました。
旭化成ホームズから提案を受けたプランは、全部で5パターンx家財の限度額2パターンの全10パターンを提示いただきました。
検討するパターンとしては、地震保険の有無、家財の補償の有無、水災の補償の有無といった形です。
地震保険の有無で10万前後、水災の補償の有無でも10万前後、家財の補償の有無で5万前後それぞれ保険料が変わってくるイメージでした。
また、保険期間と支払いタイミングでも長期割引などがあります。
火災保険料について下記の記事でも取り上げていますが、2022年度から火災保険料が値上げになるだけでなく、契約できる最長期間も10年から5年に短くなる可能性があります。
下記の記事でも触れていますが、各社の保険料は参考純率というものによって保険料がアップダウンします。この見直しは原則毎年されているようなので、10年間で契約した際のリスクとしては、10年間で参考純率が引き下げられることがあった場合、トータルの保険料は安くなった可能性がある、というリスクがありそうですが、どちらかというと現状は想定を上回る災害が増えていることなどから、上がることがあっても、下がる傾向は見込めなさそうです。そうなった場合、逆に低い参考純率のときに、長期間の契約をしておくほうがより安く契約が行えることになります。
更に、長期間で契約をするほうが、その分割引も適用されるため安くなります。
そして今回我が家は新築で加入するわけですが、新築の場合「築浅割引」が適用されます。これらも契約期間に対して一律に適用されるため、特に新築時に契約する際には最長期間で契約することが、もっともお得に加入できます。
我が家はの地域は、ハザードマップをみても最悪の場合、3.0m〜5.0mの浸水となる地域のため、水災については必須で加入と夫婦の意見は一致していました。
家財についても最小限の補償は受けておくほうが安心(現状のマンションでも家財に対する補償は入っているし)ということで、こちらも対象とすることは決まりました。
議論になったのは、地震保険です。
ヘーベルハウスは、これまでの記事でも取り上げてきたとおり、一生涯住み続けることができることをコンセプトにしているメーカーであり、その実績も多く語られてきています。
また、実物を使用した大規模な耐震実験で、震度7相当の振動を複数回与えてもヒビが入るなどの損傷が認められなかったという結果も出ています。
更には、我が家のヘーベルハウスの担当さんのご自宅も、最初の5年間は地震保険に加入していたものの、それ以降加入はしていないらしいという話でした。
これらのことから、妻の意見は地震保険は不要という意見でした。
しかし、私は仮に想定外で何かしらの被害にあった場合、10万やそこらでは済まないはずと考えており、提案をしてきた旭化成ホームズフィナンシャルの担当さんも、特に西側と北側の隣家とは、とても近い位置に建物が建っているため、仮に隣家からの類焼となった際には、ヘーベルハウスでも被害に遭うことになるという見解でした。
また、震度7相当などの地震で想定外に外壁や躯体にヒビが入った場合、やはり100万以上の修復費用がかかるということもヘーベルハウスの担当さんに確認しました。
このあたりは結局ギャンブルみたいなものではありますが、私としてはもう火災保険や生命保険、医療保険などの各種保険と同じで、実際に被害に遭うことを想定して、その確率が高いから入るというよりは、そうなってしまったときの安心材料として入るということを考え、更に地震保険について10万ほどですが、5年間で10万円なので、年2万円と考えると、それほど高いわけでもないという印象でした。
ということで、ほぼ私の中では地震保険を付けることを決めていたのですが、実際他の方々はどうしているんだろう?が気になり、Twitterで初めてアンケートを取ってみました。
火災保険について戸建オーナーさんの加入状況(加入予定でも)をお聞かせください。#家系ブログを盛り上げる会 #アンケート #火災保険 #RT拡散希望
— k1nakayama (@k1nakayama) 2021年12月5日
アンケートの結果、半数以上の方が地震保険を付けていることがわかり、水災については付けていない方のほうが多いものの、ここについては、各地域で必要性があるかによって選択しているようでした。
(110票も投票いただき感動しました。ありがとうございました)
これらを見て、地震保険に入ることを妻に説得し、半ば強引ではありますが、このプランで確定させました。
そして、実際に旭化成ホームズフィナンシャルの担当さんに伝え手続きを進めていこうとしたのですが、この記事を書き始める前に、少し関連情報の下調べをしていたところ、下記のズブロッカ大佐さんの記事にたどり着きました。(以前に記事自体は軽く拝見していましたが、その際は旭化成ホームズフィナンシャルで加入をするか否かを検討していたときだったので、その点に関する項目しか真剣に読んでいなかったようで)
この記事を見ていって、これは!という項目がありました。
特定設備水災補償特約です。
上記で説明している通り、水災リスクについての補償は「床上浸水、地盤面より45cmを超える浸水、または損害割合が30%以上の場合」に補償されます。
しかしながら、エアコンの室外機やエコキュートなどの機器は、地面に設置されていますので、45cmも浸水する前にイチコロな気がします。
この特定設備水災補償特約は、水災による損害の程度に関わらず、空調・冷暖房設備、充電・発電・蓄電設備、給湯設備および昇降設備等の特定の機械設備について、水災によって生じた損害を補償する特約です。
早速担当さんに連絡し、この特約による見積もりをもらいました。
限度額100万円で最初見積もりを頂いたのですが、我が家で該当しそうなのは、エアコンの室外機とエコキュート程度であり、全てが壊れた場合でも、50万前後で修復できそうな気がしました。この特約の限度額は50万、100万、150万、300万、500万から選択できるようでしたので、50万で再度見積もりをもらいました。10年間の保険料が、これについて20,390円で付けられるということだったので、即付けることを決めました。
そして、私の中で既に旭化成ホームズフィナンシャルで進めることを決めてはいたものの、他社だといくらぐらいか気になってきたので、下記の一括見積もりサイトで見積もりを取ってみることにしました。
結果として、数社からそれぞれ提案をいただきましたが、いずれも旭化成ホームズフィナンシャルよりも1割〜2割程度高い感じでした。
ちなみに、提案をいただいた各社共に、東京海上日動の見積もりもくれたのですが、ほぼ同じ条件でやはり旭化成ホームズフィナンシャルが最も安かったです。
また、1つ知ったのは、地震保険についてはいずれの会社でも条件が同じであれば、必ず同じ金額になるようでした。
そのため、比較としては火災保険で会社を選ぶだけで良さそうです。
上記のサイトで比較をしてみると、数日以内に提案をもらえますので、是非見積もりしてみるとよいです。
ただ、見積もりの際、延床面積や構造等の条件を入力すると、勝手に評価額が提示され、更に見積もり可能な評価額が上限まで決められてしまうのですが、火災保険の評価額は、原則として新築で建て直す際の金額を評価額とするべきとされているようなので、実際の契約金額(建物部分の価格)で見積もりしたいです。
上記サイトで選べる範囲の金額以上の評価額で見積もりが欲しい場合は、「ご質問・ご要望」の欄に評価額をいくらで見積もってほしい、と記載することでその金額で見積もりをもらうことができました。
火災保険を検討する際の留意点
上記で私が検討してきた過程をお伝えしてきましたが、改めて火災保険を検討する際に留意しておくべき点をまとめました。
- ハザードマップ等で水災リスクを対象とするべきか慎重に検討する
- 火災や水災などの災害による被害よりも、日常生活における被害などのほうが発生する可能性が高い
- できるだけ長期で加入するほうが、トータルの保険料が安くなる可能性が高い
- 特約をよく確認し、提案されているもの以外に、必要そうな特約がないか確認する
- 火災保険は住宅ローンに含めることが可能な場合があるので、予め金融機関に相談をしておく
- 万一の災害時等の連絡先や、体制がどのようになっているか確認しておく
火災保険は殆どの方が加入される保険かと思いますので、後悔がないように慎重に検討するとよいですね。